その独特の重厚感、希少性から、なかなかお目にかかることができない、ネックからボディまでローズウッドを贅沢に使用したオールローズテレキャスタータイプがカスタムハウス限定、さらに数量限定で登場しました。ローズウッドと聞くと、よくエレキギターでは指板などに使用されているのでなじみ深いウッドマテリアルではありますが、ボディなどこのサイズに木取りすることが大変難しく、今回の製作分が売れてしまったら、もう今後の制作は難しいかもしれない…と工場のスタッフさんが言っていたので、是非この機会をお見逃しの無いようにお願い致します。
さて希少性だけでなくローズウッドは、材としての硬質さや音の伝達性のキャラクターからフラットトップ・アコースティックギターではサイド・バック材、また弦の振動をボディに伝える心臓部とも言ってよさそうなブリッジに昔から重宝されているトーンウッドでもあります。木材の選択が、そのまま音に影響する度合いが高いアコースティックギターで選ばれ続けているというのは、伝統という部分もあるかと思いますが、そこには深い意味がありそうですよね。実際に鳴らしてみますと、弦にプレイヤーが発生させた音の振動を、まっすぐに楽器全体に伝え、引き込んでからもしっかりと返してくれるような、素直でストレート、そんな印象を受けます。
また硬質な分、比重もあり重めのキャラクターがあります。このモデルではFホールなどは開いていませんが、セミホロウ構造となっております、それでも重量4.3キロを僅かに超える程度と一般的なTLタイプの中でも重めの重量感になっているように思います。最近、演奏時の身体への負担などから軽めの個体をお探しの方などもいらっしゃいますが、重めだからこそ出せる洗練された倍音成分、澄んだ音像、特に高音成分のキンキンとした部分がマイルドに仕上がり耳に心地よく、そしてその中にもこのモデルならではのローズらしいミドルの甘いトーンが絶妙に合わさった独特の響き方は、一般的なTLタイプとは一味も二味も違い、ついつい弾いているうちにプレイヤー自身も惹き込まれていく。そんな魅惑のギターですよ。
ルックスでは、ボディに1枚挟んだ薄いメイプルがアクセントとなっていますが、それ以外はどこを見てもローズウッド。しかも塗装はナチュラル系で光沢を押さえた仕上げにしているので、よりローズらしい重厚感あるルックスに仕上がっていますよ。
その他の仕様は主にNTL20シリーズと同様でUSA製の電装パーツ、Seymour Duncanのピックアップ、そして3Wayサドルながらある程度イントネーションをアプローチしているGOTOH製ブリッジなど、高級感あるスペックを採用しています。
カスタムハウスでは以前に数本製作・販売を行っておりました。オールローズTLタイプ、かなりレアなモデルです。上記でも記載がありますが無くなってしまうと、ご要望があっても再度のご用意が難しいので、ご検討されている方、再販を狙っていた方は是非この機会にゲットして下さいませ。
(野口)
Body
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Rosewood (Maple Laminated & Semi Hollow)
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Neck
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Rosewood1 Piece
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Scale
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648mm
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Finger Board
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Rosewood , C.F.S. , 22F , Compound Radius
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Peg
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GOTOH SD91-05M
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Pickup
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Seymour Duncan STR-1(F) , STL-1(R)
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Bridge
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GOTOH BS-TC1 (Brass Saddles)
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Control
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1 Vol, 1 Tone , 3 Way Lever
(Bourns Pot , CRL Lever , Switch Craft Jack
, Mallory Condenser)
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Color
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Natural Flat (Polyurethane Finish)
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Case
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Gig Bag
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